「〈EXPO 2025 大阪・関西万博〉で建築は何を残せるか?」
このトークイベントでは、本展出展者と識者による議論を収録した書籍『4D 建築をわたる4つのディスカッション』(TOTO出版)でディスカッション企画監修を務めた本橋仁氏を中心に、万博の成果と未来へ継承すべき価値について、歴史家、批評家、建築家などとともに、幅広い視点で議論を行います。本イベントは、建築をめぐる幅広い批評的議論のプラットフォームを提供する日本建築学会のウェブマガジン「建築討論WEB」が企画し、「新しい建築の当事者たち」のスピンオフイベントとして実施するもので、記録は「建築討論WEB」にて後日掲載予定です。
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第1回:
「巻き込む議論の残し方」
9月6日(土)15:00―17:00[開催終了]万博という大きな話題をさらうイベントには、賛否は当然起きる。いまだSNSが全盛の現代においては、プラットフォームであるネット上にさまざまな声が寄せられる。そして、多くの声はSNSのタイムラインに流され、漂流し続ける。記録を紙に定着させる。いまだその方法は記録を先に残すには有効だが、同時にそこには責任も伴う。
自分たちの言葉で万博を捉え直そうとするZINE『万博を解体する』と、本展出展者20組によるディスカッション集『4D 建築をわたる4つのディスカッション』。同時に出た、万博を起点とする建築批評を含む二冊は、どのような思いから企画され、そして出版に至ったのだろう。それぞれの企画者、編者で意見を交わす。(本橋) -
第2回:
「アカデミズムと万博 ― 一過性に終わらせない、学びとしての接し方 ―」
10月1日(水)18:00-20:00[開催終了]- 出演
- 山梨知彦(日建設計チーフデザインオフィサー、日本建築学会 副会長)
小野田泰明(日本建築学会 会長、東北大学大学院教授)
工藤浩平、小俣裕亮、國清尚之
- 進行
- 本橋 仁
国家規模の万博は、しばしば巨額の費用や規模感ばかりが話題となり、断片的な数値をもとに批判が繰り返されます。しかし本来そこには、未来へと継承すべき「学び」が存在するはずです。
今回の討論では、日本建築学会の会長と副会長を迎え、建築アカデミズムはいかに万博と向き合うことが可能かを考えます。この万博では、建築的にも多くの試みが行われました。国家同士がひしめき合う、万博の場は、建築文化の交配地点でもあったはずです。
建築計画者、また建築家である両名をお呼びし、さらに若手として参加した建築家との議論のなかで、万博を「一過性のイベント」にとどめず「学び」として残すための接し方を探ります。建築と社会をつなぐ知の役割を、改めて考える2時間にします。(本橋)
開催概要
- 参加方法
- 事前申し込み不要。直接会場にお越しください。参加無料
- 場所
- TOTOギャラリー・間(港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F)
- 問合せ先
- TEL. 03-3402-1010
- 企画
- 本橋仁 日本建築学会 建築討論 編集長
- 注意事項
- プログラムは予告なく変更することがございます。
お座席は自由席となります。また人数分のお席をご用意できない場合がございます。
イベント中の撮影、録音はご遠慮ください。
本イベントは、記録用に撮影を予定しております。「建築討論WEB」での公開は、詳細が決まり次第ご案内いたします。
ナビゲーター

本橋 仁(Jin Motohashi)
建築史家、金沢21世紀美術館レジストラー、奈良文化財研究所 客員研究員、総合地球環境学研究所 客員准教授。博士(工学)。1986年東京生まれ。メグロ建築研究所取締役、早稲田大学建築学科助手、京都国立近代美術館特定研究員、文化庁在外芸術家研修員としてCanadian Centre for Architecture(CCA)に滞在を経て、現職。2024年より「建築討論」編集長。建築作品に「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所と協働、2017改修)、編著書に『クリティカル・ワード 現代建築』(フィルムアート、2022年)、『ホルツ・バウ 近代初期ドイツ木造建築』(TOTO出版、2022)、『4D 建築をわたる4つのディスカッション』(TOTO出版、2025)など。キュレーションした展覧会に「第14回ベネチアビエンナーレ日本館」(2014)、「分離派建築会100年 建築は芸術か?」(2020)、「すべてのものとダンスを踊って 共感のエコロジー」(金沢21世紀美術館、2024)など。
第1回ゲスト
松岡大雅(Taiga Matsuoka)|studio TRUE
1995年東京都生まれ。『万博を解体する』編集メンバー。デザイン事務所studioTRUE共同代表。2019年より寺内玲とともに自費出版誌『HUMARIZINE』を毎年刊行。7冊目のテーマとして大阪・関西万博2025を取り上げ、『万博を解体する』を出版。書籍の企画・編集・出版のみならず、グラフィックデザインや空間デザイン、まちづくりに関する仕事も行う。

谷繁玲央(Leo Tanishige)
1994年愛知県生まれ。2023年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は建築構法、建築理論、ハウスメーカーによる工業化住宅の構法史・商品史。既存建築再生のための調査・改修設計に従事。東京大学特任研究員兼務。建築メディアプロジェクト・メニカン共同主宰。個人として建築に関する批評活動を行っている。
岡本章大(Akihiro Okamoto)|編集と設計
1988年大阪府生まれ。芝浦工業大学卒業、東京大学大学院修了。山﨑健太郎デザインワークショップ、エーディーエー・エディタ・トーキョーを経て、2023年編集と設計を設立。主な編集書籍に『建築情報学会白書2023-2024』(建築情報学会、2024)、『4D 建築をわたる4つのディスカッション』(TOTO出版、2025)。